反応点治療で考える女性はり灸師のブログ

反応点治療という方法を使っているはり灸師のお仕事日記です。

反応点治療って何?-ツボ・経絡は使いません!

はり灸師・マッサージ師の方にとって常識で、業界以外の方には「え?!」って言われることの一つに、はり灸・マッサージの治療スタイルは一つじゃない!っていうのがあります。

同じはり灸師の免許を持っていても、使うハリやお灸の種類、疾患に対してどんな施術をするのかは

そのはり灸師、はり灸院によって結構違ったりするのです。

(なので、はり灸治療を受けたことがある、という人でも別の治療院で受けると「思っていたのと違う!」という事もあるので。治療を受ける際はどんな治療スタイルなのかを施術を受ける前に問い合わせたり、ホームページなどを見て確認しておくと安心です。)

 

はり灸師の人たちは、こうしたそれぞれの治療法の違いを「流派」と呼んでいます。

お茶やお花より、武道とかに近い感じでしょうか。(新陰流とか、北辰一刀流とか)

 

『反応点治療』というのも、そうしたはり灸治療の中に色々ある治療スタイルの一つ。

はり灸治療という大きなカテゴリの中にある、反応点治療という治療スタイル、って感じです。

 

そして、はり灸治療と言えば、ツボや経絡(けいらく)と呼ばれる体の中の気の流れを整える…という東洋医学をベースにした治療法というイメージがありますが。

反応点治療はツボも経絡も使いません。

気の流れとか全然見ないです。

それどころか東洋医学の考え方も使わない!

 

では何が治療のベースか…というと。

 

解剖学・生理学。いわゆる基礎医学と呼ばれる学問が反応点治療の基礎となっています。

これが基本でこれが全て、と言っても過言ではない(と思ってる)です。

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解剖学を徹底して学ぶことでカラダの構造を理解し、自分がハリを打つ部位や深さ、角度をしっかり決める。

生理学をきっちり学び、カラダの機能を理解することで、苦しい症状に対してどんな施術を組み立てていけば良いのかを具体的にイメージする。

 

なんか文章で書くと小難しいのですが、実はとても明快な治療法です。

私はこの治療法を学んで自分の施術がすごくクリアになりました!

 

治療に嘘がないというか、自分の中で色々と整理しやすいというか…うーん、伝わりますかね?

 

次回から、もう少し詳しく書いていこうと思います。

 

ではまた!